セールスという『錬金術』/ FX損益2/1結果-29,907円

スーパーに買い物にいくと、入り口に鬼のお面と豆が並んでいる時期になりました。
早いもので、もう2月です。
FX的には先月は散々な月でしたので、邪気の一つも祓いたくなってきます。
でも、こういう賑やかなイベントは独りでやっても盛り上がりませんよねぇ。

 

この時期の惣菜コーナーに、いつの頃からか巻き寿司が存在を主張するようになりました。
今年は長髪で角のはえた和装の女の子が海苔巻をくわえてるポップ(手描き)が突き刺さっています。
著作権的に大丈夫なのかなと、いらぬ心配をしてしまいます。
よもやこんなど田舎まで集英社の人が文句をつけに来るとも思いませんが。

 

この恵方巻という行事、おじさんが子供の頃にはありませんでした。
大学の頃も、ブラック職場で働いていた時期にも見たおぼえはありません。

まあそもそも当時はスーパーが空いている時間に家にいる事などありませんでしたけどね。
朝は立ち食い蕎麦夜は牛丼屋でお天道様を拝むヒマもありませんでした。
現在で言う過労死ラインを2週近く超えていましたからね。
体を壊した程度で済んだのは、まだ運がよかったかもしれません。

 

という訳で、私が恵方巻を知ったのは再起不能になって故郷に帰ってきてからです。
ここ10年かそこらに出現したものになりますね。

 

この恵方巻という行事が全国に広まったのは、セブンイレブンが全国販売を初めてからとされています。
恵方巻きという名称も、ここが発祥だそうです。

 

更に起源を遡ると、戦前に大阪の寿司の組合が打った一大キャンペーンに突き当たります。
その年の恵方に向いて無言で巻き寿司を丸かじりすれば、その年は幸運に恵まれるというものです。

 

他にも諸説ありますが、どの説もスーパーやら組合やらのチラシから奥には遡れないようです。
巻き寿司まるかじりの風習自体は江戸時代には存在していたようですが、それも本当にごく一部だけで大阪人すら知らないレベルだったようです。

 

これはもう土用の丑の日と同じように、寿司を売りたい人が行事を作って宣伝しまくった結果と見ていいのではないかと思います。

 

見事な話ですよね。
特に突出したものもない普通の品を、口先一つで一大産業に変えるんですから。
健康にいいとかなら根拠のひとつも示せますが、得体のしれない「幸運」ですよ?
回り始めれば後はもう何でもアリですが、まず最初の一回転が信じて貰えないことにはどうにもなりません。
さぞ巧妙な宣伝工作がされたのでしょう。
言葉の錬金術とでもいうべき事例です。

 

これを自分たちの教訓とするなら、価値はでっち上げるものという事です。
でっち上げるという言葉のトゲをもう少し丸めるならば、価値は買った人当人の心の中にのみあるというところでしょうか。
ブリキのおもちゃとか古い車とかだって、欲しい人がいて高く売れるという実例だってあります。
購入者を納得ないし満足させるセールストークがあるなら、それまでたいした価値のなかった商品が一夜にして宝の山に化けるかもしれません。

 

あなたの倉庫に眠ってる不良在庫、売りつける手管を考えてみませんか?