雀百まで失言忘れず

森喜朗・五輪組織委員会長の「女性差別発言」が、想像以上に派手に炎上していますね。
特に海外でのバッシングは強力で、英文で#Mori resign(森辞めろ)なるハッシュタグまで出る始末。
たしかに海外の方が男女差別に圧倒的に敏感ですが、外国要人をこき下ろす光景ってちょっと記憶にありません。
IOCの女性委員のひとりなどは、絶対にこの男を追い詰めるとまで発言しています。
ここまでくるとちょっと恐怖を感じるレベルです。
冷静に合法的にやってください。

 

あれがそもそもどういう発言だったかというと、
「女性が入ると話が長くなるけれど、うちの委員はそんな事はない」だったんですよね。
森会長当人の脳内世界にしてみたら、うちの女性委員は優秀だよというリップサービスの類いだったはずです。
「女性は話が長い」という所だけ切り出されたら、そりゃああのご老人からしてみたら悪意満点に感じるでしょう。
同情なんてしませんが。

 

同じ口で聖火ランナーは田んぼを走れとか迷言を連発していたので、印象が最悪になっていたのが敗因でしょう。
もしくはこれが「女性」じゃなく「最近の若いもんは」とかだったらスルーされていても全くおかしくなかったと思います。
男女同権を軽く通り越して女尊男卑に振り切れてる今の御時世にこんな言葉を口にしたのが運の尽きです。
全く同情する気はありませんが。

 

若い人は知らないかもしれませんが、私のようなおじさんはそもそもこの人がどういう人かよく知っています。
「日本は天皇を中心とした神の国」
「嘘を言ってもいいんだろう」
「(浅田真央選手を)あの子大事なときには必ず転ぶ」
等々、失言放言数しれず。
ついたあだ名が『失言王』。

 

この老人は戦中の生まれですので、小学校あたりまで濃厚な軍国教育を受けていたはずです。
神の国やら男尊女卑やらも、この時代の人からしてみればありふれた価値観というべきでしょう。
流石に幼少から培われた価値観を壊せというのは無茶な話です。
これが居酒屋やら宅飲みやらの中で収まるなら、別に目くじらは立てません。

 

ですが、全世界にメッセージを発信する立場としては最悪の部類でしょう。
もう価値観が全く違いますし、至る所に落とし穴が掘られていて隙あらば突き落としてやろうと待ち構えられています。
この人に、そういう罠をよけて無難な発言をするような器用さと慎重さはありません。
多分ブレーンの助言を聞く耳もないのでしょう。
結果蹴落とし放題ですし、なんなら何もしなくても自分で墓穴を掘ってすらいます。
見事なまでの老害といっていいでしょう。

 

ポツポツと存在する擁護者によると、この老人は欠くことのできない力を持っているらしいです。
本当かどうかは知る由もありませんが、それならそれでいいんです。
表には弁の立つ者を神輿に立てて、老人は院政でも人形師でもやってればいいと思います。
そのほうがお互い幸せだと思います。

 

あ、コロナが片がつくまでは五輪は中止・延期の方向でお願いします。
いつ収束するのかさっぱり分かりませんが。