人事を尽くして天命を待つ

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13日に東北を襲った大地震は震度6強にも達しました。
10年前の震度7には及ばないまでも、決して小さな規模ではありません。
深夜に起こったこともあり、混乱により火災などの二次被害が起こってもおかしくはありませんでした。

 

それが蓋を開けてみれば、死者はなし、負傷者1000人以下です。
この時間帯のこの規模の災害としては驚くほどの少なさです。
とくに死者0というのは奇跡的とさえ言えるのではないでしょうか。

 

決して地震そのものの被害が小さかったわけではありません。
建物の耐震・免震化が進んでいたとはいえ、全てがそうではありません。
昔ながらの家は倒壊し、土砂崩れが道を塞ぎ、電気や水道などのライフラインも寸断されました。
屋根瓦やエアコンの室外機なども落下し、崩れた建物の残骸がそこかしこで道を塞いでいます。
電話も繋がりにくくなり、パニックになる要素は十分に揃っていました。

 

しかし東北の皆さんはこの事態に際し冷静でした。
常日頃から貴重品の持ち出し袋を用意してありました。
近所の住民に声をかけてまわり、すぐに避難できる態勢を整えました。
あらかじめ決めておいた避難場所に、速やかに移動しました。
勿論家を出る際にはブレイカーを落としていきました。

 

この落ち着いた行動の要因には、常に高い防災意識をもち平時から避難訓練を続けていたことが挙げられます。
そしてその底には、10年前の苦い思いが存在しています。

 

あの時すぐに避難していたら
あの時近所に声掛けをしていたら
あの時家族と離れなかったら
喪わずに済んだかもしれない・・・・

 

起こったことはもう取り返しがつきません。
ですが、それを教訓に改善することはできます。
いつ起こるかもわからない、ひょっとするともう起きないかもしれない
そんな事態に向けて常に即応体制を取り続けるのは並大抵のことではないでしょう。
ですが、それを成し続けていたからこそ今回の冷静な対応が可能になったと思います。

 

今回は津波もなければ原発のメルトダウンもありませんでした。
その点は運があったとも言えます。
ですが、人間が人間としてやれる限りのことをやり尽くしたからこそ、神様がちょっとだけ運をオマケしてくれたのではないかと感じます。

 

あくまでこれで終わればですが、今回の大地震は東北の皆さんにとっていつか笑って語られる、少し誇らしい話になるのではないでしょうか。