窮すれば通ず

宇治徳洲会病院(京都府宇治市)は8日、米ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンの予防接種でワクチン1本当たりの接種回数を7回に増やせる可能性がある、と発表しました。

その方法は、糖尿病患者にはお馴染みのインシュリン用注射器を使うというものです。

 

見た・使ったことのある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

普通の注射器の半分くらいの大きさのミニチュアといった感じのものです。

針の長さも通常の半分くらいです。

この半分の長さというのが重要らしく、その分針の中に残る薬液が節約され2回分の余剰を作り出すようです。

 

6回ワクチンが射てる注射器が品薄で手に入らないのに比べ、インシュリン注射器はどこの病院でも充分な量のストックがあります。

ワクチン一瓶の容量2.25ml、一回必要量0.3mlですので、ほぼ理論上の限界値7回を絞り出せるこの方法は画期的です。

 

ただ問題点もあります。

ファイザー製ワクチンは筋肉に射つ必要があるのですが、皮膚から筋肉までの距離が日本人の場合垂直で平均6〜9ミリくらいだそうです。

つまり13ミリ程度のインシュリン注射器の針だと筋肉まで届かない人も出てきます。

 

先の病院では一人一人超音波で皮下の厚さを測って、届く人だけにインシュリン注射器を使ったそうです。

医療従事者への接種の段階なので数も限られている事もあって、試験的には可能でした。

でもこれが一般への大量接種の段階になると、手間からいって追いつかないかもしれません。

 

これが即ワクチン不足を解消するという訳にはいかないかもしれません。

しかし一定の条件が揃うならば、絶対的にワクチン数が足りない現状を多少は緩和してくれるかもしれません。

どうにかして現状を改善しようとする現場の方々の努力は素晴らしいと思うのです。

 

勿論、国が元来必要なワクチン数を確保してくれるのが一番いいのですが。