契約と責任/3/26FX損益結果 +1,486円

  • 投稿者:
  • 投稿カテゴリー:未分類

スエズ運河で23日、一隻の大型コンテナ船が座礁して運河を塞ぎ、世界の貨物船が動けず大渋滞を起こしています。
当時現場には強風と砂嵐が発生しており、船を運行する会社は「突然の強風に襲われ戦隊が水路からそれた可能性がある」としています。
船は船首が完全に岸の土中に突き刺さる格好で埋まっており、重機を使って土砂を取り除く作業を行っていますが焼け石に水にしか見えません。
昨日満潮時を待ってタグボートで牽引しようとしましたが、これもうまくいかなかったようです。

 

この事態に船を所有する日本の正栄汽船(愛媛県今治市)は26日に記者会見を開き、座礁事故で運河の交通を遮断している事態を謝罪しました。
船を所有している正栄汽船はスエズ運河庁から数百万ドルもの損失の補填を請求される可能性があり、他の船舶からも損害賠償を求められるかもしれません。
保険業界筋によれば、この船は日本で1億ドルの保険に入っている可能性が高く、離磯作業の費用も保険でカバーできると見られています。

 

ところで、どうして事故を起こした運行会社ではなく船の持ち主が全責任を被っているのでしょう?
調べてみると、船のリース契約には定期傭船契約と裸傭船契約の2種類があるそうです。

 

裸傭船契約というのは船主が船舶のみを使用者に貸与し、使用者は独自に船員を任命し運送業務にあたります。
船舶の占有権は使用者にあり、保守・管理の費用を使用者が負担し、事故などが起これば使用者の責任となります。
言うなればレンタカーの船舶版のような契約形態です。
我々がリースときいて思い浮かべるのはこちらのほうでしょう。

それに対し定期傭船契約という形態が存在ます。
こちらは船舶と同時に船主が船長・船員を手配し、完結した輸送能力を備えた状態で借り主に対し輸送サービスを提供するものです。
車に例えるならタクシーと捉えればよいと思います。
この場合船の管理責任は船主側にあり、使用者の側にあきらかな手落ちでもない限りは事故等の全責任は船主側に帰します。

 

今の所報道では明らかにはされていませんが、事の推移を見る限り今回の船の契約は定期傭船契約であったと見るべきなのでしょう。
前もって巨額の保険に加入していた事からも、こういう事態に備えていたことが伺えます。
何も知らないといかにも今回の話は理不尽に見えるかもしれませんが、契約書を読めばそのあたりの事は明記されているものと思われます。
まぁ発表されない限りは部外者がそのあたりを知れるとも思えませんが。

 

契約書というものは専門用語の羅列で煩雑で、細部まで読むのが億劫かもしれませんが、知らなかったでは済まされないものがあります。
特に責任の所在とか免責事項などは、後で命取りになりかねない重要なものですので本当に熟読する必要があります。
今回の事故の推移を見ると、思い込みや早合点はいけないと改めて思いました。