辛い胡椒の甘くない事態/4/19FX損益-27,078円

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定番の調味料であり、おそらく世界一有名なスパイスである胡椒。
抗菌・防腐作用に優れ肉類の保存と臭み消しに重宝されたこのスパイスは古くから珍重されてきました。
元々は南米や東南アジアの原産で暑いところでしか育たないため、寒冷地である西ヨーロッパでは貴重品でした。
そのため胡椒の買い付け航路を求めて大航海時代が始まったことは有名です。

 

かつては胡椒一粒が黄金一粒と等価とまで言われるほど高価だった胡椒も、物流が発達した現代ではどこのご家庭にも常備している手頃な調味料となりました。
しかし現在、胡椒は微妙にではありますが値上がりを始めています。
毎度おなじみ諸悪の根源、新型コロナウイルスの影響です。

 

まず外食にもいけない巣ごもり生活の影響でご家庭で料理をする割合が急増しました。
その影響か直近1年で胡椒の販売量が1~2割ほど伸びています。
メーカー側もここが商機と胡椒の新しい使用法を提案しているそうです。
何やらジャムに胡椒を振りかけて食べるという行為が流行っているとか・・・

どんな味がするのか想像つきませんが。

 

そしてこちらのほうが問題なのですが、コロナのせいで生産国の農家の皆さんが農作業どころではなくなっているそうです。
そうなると当然生産量が落ちます。
その上、現在世界的に物流が滞りがちになっています。
輸入量が落ちるのですから、どうしても単価は上がります。

 

現在はまだ胡椒の備蓄があるため表立って値上げはされていませんが、上記の通り消費量は上がっています。
コロナが世界的にそんなすぐに鎮火するとは思えず、後々品不足と価格高騰が待ち構えている可能性は大いにあります。

 

世界が経済と物流でひとつに繋がっている現代において、自国だけ安全ならそれでいいという訳にはいきません。
どこかの地域が政情不安定だったり安全でなくなったりすれば、そこからドミノ倒しのように悪影響が回り回ってきます。
胡椒などはほんの一例で、ほとんどの物資を輸入に頼る日本にとってサプライチェーンを切られる事態は本当に危険なものです。

 

物資の仕入先を分散させておく、十分な備蓄をしておく等は勿論ですが、そういう商売相手国との友好関係構築や有事のさいの援助なども重要で意味のある投資となるでしょう。

 

杞憂で済んでくれればそれに越したことはありません。
保険や定期検診みたいなものです。
これに使うカネは、決して無駄遣いではないと思います。